写実絵画専門ホキ美術館を訪ねた(7月4日)2013/07/09 17:08

カミさんが、千葉市内のある美術館を友人数人と訪ねる予定だったのが、メンバーの都合が付かず中止となり、小生に「行ってみない?」と誘ってきた。

ホキ美術館と言い、写実絵画専門の美術館と知った。現代の絵画では、写実画というのは余りはやってないが、それでも、アメリカにアンドリュー・ワイエスという超写実画家が居り、かなり有名なのは知っていた。

ワイエスの絵は印刷物でしか見たことがないが、超写実の表現に、単なる写実で終わらない詩情とか、精神性が描出されているとのことなので、日本の現代の写実絵画がどんなものかという興味もあり、行ってみた。

千葉市と言っても、近隣市町を吸収・合併した政令指定都市千葉市の一部にある美術館で、我が家から、鉄道を使って、1時間と少々かかる美術館であった。近くに、比較的大きな公園があり、美術館の周辺は、新興の住宅地という雰囲気。新しい家々と建築中の家々が目立つ場所であった。その中に、余り目立たないが、ちょっと変わった設計の建物が美術館であった。

美術館の学芸員と思われる人の解説で、1階の「光と風」をテーマとする企画展示を閲覧する催しがあり、これに参加した。美術館内と言うこともあり、説明は大きな声ではやらない。従って、難聴の小生には殆ど聞こえない。聞こえないので、一緒に周りながら当方は絵ばかり見て付いていった。

なるほど、大変に精密な写実画がある。展示壁面の説明文に、写真は単眼。写実画は両眼で見たものという差があるとか書いてある。大変精密に描いても、画家はそこに単に忠実に写生するのではない何かお表現しようとしているという。なるほど、写真とは異なる何かを表そうとしていることが読み取れものがあり、それらの絵は印象に残った。

モノクロ写真のように描いたものもあったが、写真との違いをそれほど感じられなかった。

また、写実画とはいえ、普通の絵画とそう異なるものではない印象のものもあり、そういう作品は、見て心地よいのだが、余り強くは印象に残らない。

約50名の現在活躍中の画家の作品が約350点収納されており、その内百数十点を展示しているとのこと。しかし、こちらの知識不足かも知れないが、一人も名を知っている作家はなかった。

学芸員の説明付き鑑賞の後、地下1階と2階の展示を観賞。美術館が誇る3人の画家の作品を中心とする展示。小作品コーナー、代表作コーナー、板谷波山、富本憲吉の作品を展示する陶芸コーナーなどを見て回った。

森本草介、野田弘志、五味文彦の作品が印象に残った。特に、五味文彦の作品で、大樹を書いたものや静物画がいくつかあったが、大樹の存在感と静謐な雰囲気、静物画の質感が大変印象に残った。

結構楽しく見て回り、見終わったら2時間が経っていた。カミさんは、ピカソを見るよりも、私は、この方が楽しいという。

併設のイタリアレストランで昼食、こちらも結構楽しめた。朝9時半に家を出て、16時過ぎに帰宅という1日がかりの美術鑑賞。いささか立ち疲れたが、心地よい1日であった。