美術展のはしごをした ― 2013/12/22 11:49
ブリジストン美術館[カイユボット展(12月18日)と新国立美術館[印象派を超えて点描の画家たち](12月19日)を2日連続で訪れた。
東京駅周辺の美術館4館を1年間に一度訪ねられる切符を3月頃買ったのだが、出光美術館、三菱1号館美術館、三井記念美術館は既に訪ね、最後のブリジストン美術館の切符が残っていた。
たまたま、キョウダイ会をやろうということになり、東京に一泊で妹夫婦、弟夫婦とで集まることになった機会を利用して美術鑑賞をした。
まず、ブリジストン美術館のカイユボット展を見た。カイユボット展に行く気になったのは、上記の切符が12月末までが有効期限なのが第1の理由ではあるが、「都市の印象派」というポスター広告に惹かれたことと、ポスターや新聞に掲載された彼の作品「ヨーロッパ橋」の絵が気に入ったことも理由である。
カイユボットなる画家、今回の美術展まで知らない画家であった。美術展に行く前日、インターネットで見た情報で、フランス人であり、大変富裕な家に生まれ、フランス印象派の画家、モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、ドガ、セザンヌと親交するとともに、彼らの絵を購入することで、これらの画家を支援していたということを知った。
彼自身も絵を描き、上記の画家達の印象派展にも、出品していたとのこと。つまり、モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、ドガ、セザンヌらと同時代の印象派の画家ということになる。
裕福だったため、絵を売る必要がなく、知られざる画家だったが、近年、彼の絵の再評価が進んでいるというのが今回の美術展のキャッチフレーズ。
彼の絵を見ての印象は、明るく上品で、見て心地よいものであった。展覧会の後も清々しい印象が残った。
翌日、妹・弟夫婦と別れたあと、「印象派を超えて点描の画家たち」と題する、オランダのクレラー・ミュラー美術館所蔵作品を中心に据える美術展に寄った。
これを見たいと思ったのは、中学生の頃、美術の授業でスーラの点描画のコピーを見せてもらって以来、点描の絵が大変好きになった。今も、この好みは変わらない。それで、是非観たいと思い、キョウダイ会の帰りに新国立美術館に寄った。
これも、素晴らしい展示であった。まず、印象派のモネ、シスレー、ピサロの展示から始まり、次いで、点描画のスーラ、シニヤック他の展示、点描表現(分割主義表現)の影響を受けた、ゴッホ、ゴーギャンの展示、ベルギー・オランダの分割主義画家の展示、分割主義の究極としてのモンドリアンの抽象画展示とつながっていた。
この展覧会で、点描の表現を分割主義ということを知った。そもそも分割主義とは、キャンバスに、純粋色を複数配置することで、明るく鮮やかな混色を表現しようとするものとのこと。絵の具を混ぜて作る混色は暗くなるのでそれを避けた表現方法ということのようだ。
つまり、混色を画面に使うのではなく、純粋色をばらばら分割し、見る側の網膜が混色を錯覚するように配置する表現ということのようだ。
印象派の画家の多くは、この手法を使ったと言うことで、この展覧会の冒頭にモネ、シスレー、ピサロの絵が展示されたらしい。
これらの画家の手法は、筆触分割と呼ばれている。画面に純粋色を筆で塗り込むような絵ということのようだ。
この考えをさらに進めたのがスーラで、色彩の科学的理論を背景に点描を始めたらしい。
従って、この展覧会では、スーラ、シニヤックの典型的点描以外に、前述のモネ、シスレーなどの、筆で色の破片を塗り込んだような表現、点ではなくモザイクあるいは切り紙のような色片を貼り付けた感じのもの、帯状の色片を配置したものなど多種の表現が見られた。
オランダの画廊のコレクションが中心の展示であるためであろう、ベルギー・オランダの分割主義画家の展示が、41点(展示の40%)あった。小生の知らない画家たちばかりであったが、好ましく感じる絵が多数あった。
分割主義表現の究極として、モンドリアンの抽象画が、8点展示されていた。彼の有名な、画面を四角で分割しその一部に3原色を塗り込める「コンポジション」は、好きな絵であるが、彼の抽象画と分割主義との関連は、良く理解できない。
ともあれ、2日に亘り美術館をはしごして、期待以上に楽しめる美術鑑賞をした。
東京駅周辺の美術館4館を1年間に一度訪ねられる切符を3月頃買ったのだが、出光美術館、三菱1号館美術館、三井記念美術館は既に訪ね、最後のブリジストン美術館の切符が残っていた。
たまたま、キョウダイ会をやろうということになり、東京に一泊で妹夫婦、弟夫婦とで集まることになった機会を利用して美術鑑賞をした。
まず、ブリジストン美術館のカイユボット展を見た。カイユボット展に行く気になったのは、上記の切符が12月末までが有効期限なのが第1の理由ではあるが、「都市の印象派」というポスター広告に惹かれたことと、ポスターや新聞に掲載された彼の作品「ヨーロッパ橋」の絵が気に入ったことも理由である。
カイユボットなる画家、今回の美術展まで知らない画家であった。美術展に行く前日、インターネットで見た情報で、フランス人であり、大変富裕な家に生まれ、フランス印象派の画家、モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、ドガ、セザンヌと親交するとともに、彼らの絵を購入することで、これらの画家を支援していたということを知った。
彼自身も絵を描き、上記の画家達の印象派展にも、出品していたとのこと。つまり、モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、ドガ、セザンヌらと同時代の印象派の画家ということになる。
裕福だったため、絵を売る必要がなく、知られざる画家だったが、近年、彼の絵の再評価が進んでいるというのが今回の美術展のキャッチフレーズ。
彼の絵を見ての印象は、明るく上品で、見て心地よいものであった。展覧会の後も清々しい印象が残った。
翌日、妹・弟夫婦と別れたあと、「印象派を超えて点描の画家たち」と題する、オランダのクレラー・ミュラー美術館所蔵作品を中心に据える美術展に寄った。
これを見たいと思ったのは、中学生の頃、美術の授業でスーラの点描画のコピーを見せてもらって以来、点描の絵が大変好きになった。今も、この好みは変わらない。それで、是非観たいと思い、キョウダイ会の帰りに新国立美術館に寄った。
これも、素晴らしい展示であった。まず、印象派のモネ、シスレー、ピサロの展示から始まり、次いで、点描画のスーラ、シニヤック他の展示、点描表現(分割主義表現)の影響を受けた、ゴッホ、ゴーギャンの展示、ベルギー・オランダの分割主義画家の展示、分割主義の究極としてのモンドリアンの抽象画展示とつながっていた。
この展覧会で、点描の表現を分割主義ということを知った。そもそも分割主義とは、キャンバスに、純粋色を複数配置することで、明るく鮮やかな混色を表現しようとするものとのこと。絵の具を混ぜて作る混色は暗くなるのでそれを避けた表現方法ということのようだ。
つまり、混色を画面に使うのではなく、純粋色をばらばら分割し、見る側の網膜が混色を錯覚するように配置する表現ということのようだ。
印象派の画家の多くは、この手法を使ったと言うことで、この展覧会の冒頭にモネ、シスレー、ピサロの絵が展示されたらしい。
これらの画家の手法は、筆触分割と呼ばれている。画面に純粋色を筆で塗り込むような絵ということのようだ。
この考えをさらに進めたのがスーラで、色彩の科学的理論を背景に点描を始めたらしい。
従って、この展覧会では、スーラ、シニヤックの典型的点描以外に、前述のモネ、シスレーなどの、筆で色の破片を塗り込んだような表現、点ではなくモザイクあるいは切り紙のような色片を貼り付けた感じのもの、帯状の色片を配置したものなど多種の表現が見られた。
オランダの画廊のコレクションが中心の展示であるためであろう、ベルギー・オランダの分割主義画家の展示が、41点(展示の40%)あった。小生の知らない画家たちばかりであったが、好ましく感じる絵が多数あった。
分割主義表現の究極として、モンドリアンの抽象画が、8点展示されていた。彼の有名な、画面を四角で分割しその一部に3原色を塗り込める「コンポジション」は、好きな絵であるが、彼の抽象画と分割主義との関連は、良く理解できない。
ともあれ、2日に亘り美術館をはしごして、期待以上に楽しめる美術鑑賞をした。
最近のコメント