音楽は絶望とダメを押された2014/02/01 17:43

先日、たまたま、主宰するクラブの仲間と、昼食がてら久方ぶりにカラオケに行った。

難聴がひどくなり、カラオケの伴奏が聞き取れないことは、10年以上前から分かっていることであり、歌う気は全くなく、仲間の歌を聴かせてもらいながら昼食を共にするのが目的であった。

今更ながら、驚いたのは、仲間の歌う曲のメロディーが全く聞き取れない。知らない歌なら、驚くことではない。好きで自分も歌ったことのある曲が、覚えているように聞こえない。したがって、せめて一緒に声を出すことぐらいしてみたいと思うのだが、声を出せない。

知っている曲なのだから、歌われている部分のどこかで音程さえつかめれば、ついていけるはずと思うのだが、全くついていけない。改めて、難聴の進行度合いを思い知らされた。

ところが、散歩をしていて、市の防災行政無線チャイムなるものが聞こえることがある。メロディーは知っているが、曲名は知らなかった。「思い出」という曲らしい。

これは結構きちんとメロディーを聞き取れる。あの音域なら聞き取れるということだろうか。

最近気がついたのだが、歌手も、補聴器のような道具を耳にしている場合がある。耳にしているのだから、程度の差はあれ、補聴器ではあるのだろう。彼らが身につけるのだから相当高級なものだろう。

あの補聴器なら、我が耳でも聞こえるだろうかと妙な期待をする。おそらくは、彼らの場合、さほど難聴度も高くなく、文字通り補聴の意味で使っているものだろう。

ともあれ、我が身ほどの難聴でも、カラオケが楽しめるような工夫はないものか。未練がましいか。