遂にオーディオ機器を処分した ― 2013/08/16 21:35

30台後半から始めたオーディオ趣味、その後20年間に亘りあれこれと買い換え、買い足し、クラシックレコードを中心に楽しんだオーディオ機器をついに処分した。
50台後半から、聴力の衰えを感ずるようになっても、まだLPプレイヤーを買い換えたり、サラウンド用スピーカーを買い足したりした。しかし、退職後は、難聴が進み、コンサートに行っても、なじんだ音楽が覚えている音と異なって聞こえるようになり、聴くことがどんどん少なくなった。ここ10数年、鳴らすことは殆どなくなった。
そのような状態を、「聴かないのなら処分して! 邪魔なだけ!」とかみさんに言われるようになったが、随分と夢中になったものであるが故に、手放す気になれず、また、長年夢見てきたホームシアターでの再利用を期待していたこともあり、生返事をするだけで何もしなかった。
先月、ふと、ヘッドホンで音量を上げて聴けば懐かしい音が聞こえるかも知れぬと思い、よく聴きこんだCDを何枚か久しぶりに鳴らしてみた。全く、楽しめない音であった。がっかりするとともに、情けなくなった。
エレクトーンレッスンを止めピアノを処分したときに分かっていたことにもかかわらず、未練がましく鳴らしたことを後悔した。そして、遂に、手放すことを決心した。
インターネットで調べたら、中古オーディオ買い取り専門店のページがいくつか見つかった。しかし、どうせ二束三文だろうという気持ちが強く、また、機器の名称、型番、メーカーなどを記入せねばならないのも、一つ一つ、調べるのが億劫で、すぐには、相談や見積もりを取る行動を起こす気になれなかった。
そんな優柔不断な己に腹が立ち、インターネットでの見積もり請求をしてみた。2件ほど出したら、すぐ返事が来た、1件は、大変対応が素早く、全品引き取るという。もう1件は、引き取りの対象が絞られていて、プリアンプ、パワーアンプ、LPプレーヤー、スーパーウーファー以外は引き取らないという。
引き取り価格には、この両者で意外なほどの開きが機器ごとにあり、店によって、機器によって、評価が大きく違うということが分かった。
しかし、こちらは一部だけの引き取りは困るので、全部引き取るという方に引き取りを頼んだら、実地査定に翌日来たいという。この中古オーディオ引き取り店、実に行動が早い。そして翌日来てもらった。
いろいろ査定したようだが、総額として見積もり通りですべて引き取るという。引き取りはオーディオ機器だけの話だったが、参考までに、LPやCDの処分をどうしようかと弱っていると言ったら、纏めて全部引き取らせてもらうなら、値段は高いものは付けられないが、引き取っても良いという。
中古のLPやCDのインターネットオークションがあることは知っているが、一枚ずつ曲名や演奏家を公表してオークションせねばならないようで、これは大変面倒だと思っていたので、いくらなら引き取るのかと聞くと、LPとCDそれぞれ300枚超を纏めて1万円という。1枚10数円ということになるのだが、オークションの面倒を考えるとそれでいいかとOKした。
本題のオーディの方は、スピーカー8台(ステレオ4セット)、CDプレーヤー2台、パワーアンプ2台とスーパーウーファー、LPプレーヤー、プリアンプ、プリメインアンプ、チューナー各1台を見積もってもらったのだが、見積もりの結果は全体で28万であった。
ともかく、オーディオと名の付く機器すべてを小物も含め引き取ってくれ、二束三文と覚悟していたものが30万近くまで評価してもらえたので、いささか嬉しくなった。
ちなみに、高い値段が付いた順に並べると、英国製スピーカー、LPプレーヤー、CDプレーヤー、パワーアンプ、プリアンプの各1台が3万円以上、チューナーとスーパーウーファーが1万円台、その他は3千円以下あるいは「値が付かない」であった。
LPプレイヤーに結構な値段がついたのには、いささか驚いた。
すべてのオーディオが片付き、これで音楽に関わるものは何もなくなった。オーディオの載っていたラックだけが残る部屋を見て広々となったなと思う一方、寂しさ、侘しさ、無念の思いが交錯する。
50台後半から、聴力の衰えを感ずるようになっても、まだLPプレイヤーを買い換えたり、サラウンド用スピーカーを買い足したりした。しかし、退職後は、難聴が進み、コンサートに行っても、なじんだ音楽が覚えている音と異なって聞こえるようになり、聴くことがどんどん少なくなった。ここ10数年、鳴らすことは殆どなくなった。
そのような状態を、「聴かないのなら処分して! 邪魔なだけ!」とかみさんに言われるようになったが、随分と夢中になったものであるが故に、手放す気になれず、また、長年夢見てきたホームシアターでの再利用を期待していたこともあり、生返事をするだけで何もしなかった。
先月、ふと、ヘッドホンで音量を上げて聴けば懐かしい音が聞こえるかも知れぬと思い、よく聴きこんだCDを何枚か久しぶりに鳴らしてみた。全く、楽しめない音であった。がっかりするとともに、情けなくなった。
エレクトーンレッスンを止めピアノを処分したときに分かっていたことにもかかわらず、未練がましく鳴らしたことを後悔した。そして、遂に、手放すことを決心した。
インターネットで調べたら、中古オーディオ買い取り専門店のページがいくつか見つかった。しかし、どうせ二束三文だろうという気持ちが強く、また、機器の名称、型番、メーカーなどを記入せねばならないのも、一つ一つ、調べるのが億劫で、すぐには、相談や見積もりを取る行動を起こす気になれなかった。
そんな優柔不断な己に腹が立ち、インターネットでの見積もり請求をしてみた。2件ほど出したら、すぐ返事が来た、1件は、大変対応が素早く、全品引き取るという。もう1件は、引き取りの対象が絞られていて、プリアンプ、パワーアンプ、LPプレーヤー、スーパーウーファー以外は引き取らないという。
引き取り価格には、この両者で意外なほどの開きが機器ごとにあり、店によって、機器によって、評価が大きく違うということが分かった。
しかし、こちらは一部だけの引き取りは困るので、全部引き取るという方に引き取りを頼んだら、実地査定に翌日来たいという。この中古オーディオ引き取り店、実に行動が早い。そして翌日来てもらった。
いろいろ査定したようだが、総額として見積もり通りですべて引き取るという。引き取りはオーディオ機器だけの話だったが、参考までに、LPやCDの処分をどうしようかと弱っていると言ったら、纏めて全部引き取らせてもらうなら、値段は高いものは付けられないが、引き取っても良いという。
中古のLPやCDのインターネットオークションがあることは知っているが、一枚ずつ曲名や演奏家を公表してオークションせねばならないようで、これは大変面倒だと思っていたので、いくらなら引き取るのかと聞くと、LPとCDそれぞれ300枚超を纏めて1万円という。1枚10数円ということになるのだが、オークションの面倒を考えるとそれでいいかとOKした。
本題のオーディの方は、スピーカー8台(ステレオ4セット)、CDプレーヤー2台、パワーアンプ2台とスーパーウーファー、LPプレーヤー、プリアンプ、プリメインアンプ、チューナー各1台を見積もってもらったのだが、見積もりの結果は全体で28万であった。
ともかく、オーディオと名の付く機器すべてを小物も含め引き取ってくれ、二束三文と覚悟していたものが30万近くまで評価してもらえたので、いささか嬉しくなった。
ちなみに、高い値段が付いた順に並べると、英国製スピーカー、LPプレーヤー、CDプレーヤー、パワーアンプ、プリアンプの各1台が3万円以上、チューナーとスーパーウーファーが1万円台、その他は3千円以下あるいは「値が付かない」であった。
LPプレイヤーに結構な値段がついたのには、いささか驚いた。
すべてのオーディオが片付き、これで音楽に関わるものは何もなくなった。オーディオの載っていたラックだけが残る部屋を見て広々となったなと思う一方、寂しさ、侘しさ、無念の思いが交錯する。
最近のコメント